勝ったのは農民だ

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書の勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

自分にとって、この2018年はスピルバーグのブーム再来の年です。
中学や高校の学生時代は『マイノリティー・リポート』とか『宇宙戦争』、『キャッチミーイフユーキャン』とかを映画館やDVDで楽しく観ていたんですが、去年まで『タンタンの冒険』から、『BFG』まで全く観れていませんでした。


そんなこんなで、スピルバーグ監督作品で今まで観てきたのは今作で21作品目。🎬

もし『スピルバーグ監督作品の中で一番何が好きですか?』みたいな質問をされると、自分でも分かりません。
特に『シンドラーのリスト』と『ジュラシックパーク』はどっちもかなり好きな方ですが、この2作品が同年(1993年)に日本で公開されたように、今年(2018年)も、スピルバーグ監督作品が『レディ・プレイヤー・ワン』と今作が公開されました。

観る前は、全然タイプの違う映画に思えましたが、どっちも「今の時代に合った映画」で、どこか共通するテーマ性・作家性を感じます。併せてオススメしたいです。



この作品に関しては、作ると決まってからたった9ヶ月で完成させたらしいですね。こんなのをサクッと作れるのが異常であり、良いですね。♨️


今作は、「政府VS報道」という構図が、奇しくも「加計学園の問題における朝日新聞」に重なる、と言う声が事前情報としてチラッと耳に入っていました。
でも自分は、そもそも森友や加計学園の問題に元々興味がなかったので知識がなく(我ながら、人としてそれもどうかとは思いますが…😅)、逆に映画単体として純粋に楽しめたかもしれません。

それよりはアメリカの歴史について最低限の知識は必要だと思います。🇺🇸
最後の最後、ある歴史的事件が起きますが、それはまた別の話です。


やっぱりスピルバーグの演出はうまいですね。会話劇の中で変な間が空かずに、テンポが良くて退屈しません。新聞記者の働く姿も見ていて「頑張れ‼️」ってなります。
ところで、新聞社の輪転機を回したりする、新聞の印刷・発行過程って何故か面白いんですね。🗞
トム・ハンクスも、私生活ではタイプライター収集家らしいですが、それはすごく理解できて、自分もタイプライターが映画に出てきたり、あれを打つ音を聞くだけで落ち着きます。🎵


『ブリッジ・オブ・スパイ』も、『レディ・プレイヤー・ワン』も、自分はかなり良かったですけど、今作も負けず劣らず好きです。
スコアは上記のようにしましたが、数年後に見返して観ると、もっと上がるかもしれません。⏫
そういうことで、スピルバーグ監督作品のベストは決められません。