天才ハッカー・リスベットに依頼されたプログラムの強奪。仕事を達成したものの、何者かに襲われプログラムが奪われてしまう。プログラムを取り返すために動き出すリスベットであったが、思いがけない過去と直面することになる…
リスベットが事件を通して過去の柵である家族と向き合う物語🕸
今回リスベットを演じたのは『ザ・クラウン』でお馴染みのクレア・フォイ。エリザベス女王の思慮深い態度とは正反対の刹那的なキャラクターを見事に演じられていた!
そして、今作はクライムアクションのジャンルで人間の凄惨な一面を表現。『ドラゴン・タトゥーの女』も暴力はあったが、そこからより直接的により過激に描かれていたように感じる。
それにこの作品はラストの終わり方が印象的。ふつう主人公はトラウマを乗り越えて成長するもの。けれども、リスベットはカミラが死亡したことで克服する機会を一生失い、傷として抱えることに。前作もリスベットが傷つく展開になっている。そうやって課題が常に傍にあるからこそ、リスベットは独りで生きる強さと弱さを抱えた魅力的なキャラクターになっているのだと思う。