「ドラゴン・タトゥーの女」(11)からキャストを一新し公開された本作。とにかくクオリティが高すぎた前作から8年後しの続編ということで本当に楽しみにしていました。
蓋を開けてみると確かに面白かった。サスペンスアクション物としては標準以上のまとまりはあるのですが...これをリスベットシリーズとしてみるなら途端に物足りない。
本シリーズは薄暗いスウェーデンの世界観とリスベットのダークなキャラとの化学反応が一番のウリなのに、その要素が今回ではびっくりする程削がれていました。ハッカーでありながら武道もめちゃくちゃ強い本作のリスベットはもはや女版「ミッション・インポッシブル」で何か違和感が拭えなかった。主演のクレア・フォイは来月公開の「ファースト・マン」にも出演されている女優さん。かなり体を張った演技は素晴らしかったけど、前作のルーニー・マーラはやはり異常なほど凄かったんだなと再認識する結果に。あのピュアさとイカれ具合が絶妙に同化したリスベットを再演するのはかなり重荷だったんだろうな。
リスベットシリーズとは別物と観るならば楽しめる作品かと。
