見ている間は、「登場人物たちにいまいち共感できないなぁ…」と思っていた。
でも、見終わって帰りの電車のなかで思い返していると、彼らが自分の中に息づいているのを感じて驚いた。
まさに、"存在を感じる"感覚だった。
90年代、インターネットも携帯電話もない時代設定なのが絶妙。
いまアラフォーになっているだろう彼らがどんな人生を歩んでいるのか、想像を巡らせずにはいられない。
二階堂ふみをはじめ、どの役者も全身全霊で役を生ききっていて見事。
なかでも山田を演じる吉沢亮の存在感がずば抜けていた。彼をちゃんと見たのははじめてだと思うけど、2018年の新人賞は彼が席巻するだろう。