やまぞう

嘘を愛する女のやまぞうのレビュー・感想・評価

嘘を愛する女(2018年製作の映画)
3.0
同棲して5年になる恋人の名前や身分など全て嘘だったら...

運転免許証、医師免許証全て偽造。
名前もウソ。

優しい研修医の恋人と幸せに暮らしている、一流企業に勤めるキャリアウーマンの日常が足元からガラガラと崩れてゆく。

一体、彼は何者なのか?

お話の掴みとしては、なかなかだと思う。

運転免許証とか偽造出来るくらいなんだから、こりゃ犯罪絡みか、それともスパイか?
とか、イロイロと想像しちゃいました。

高橋一生演じる恋人が、ある日くも膜下出血で倒れ意識不明となり、その嘘は発覚するのだが...

そもそも論として、5年も同棲してるのに、親兄弟(親は子供の頃に亡くなったとか言ってたけど)、親戚の話や、友人知人、同僚の話は一切聞いた事が無いなんて、おかしいと思わないのだろうか...?
警察にも指摘されてたけど。

と、普通は考えるが、そこは長澤まさみ演じる主人公のキャラで納得。

この女がまたキャリアウーマン気どりの鼻持ちならない女なのである。

彼氏の高橋一生から見たらどうだったのか知らんが、直情型で自己中。

狙ってこんなキャラにしたのかは定かではないが、この女も友達少なそうだし、仕事が忙しいとかで毎日飲んだくれでるので、彼氏の人間関係にはあまり興味が無かったのだろう。

恋人の正体を探ってゆく流れは、なかなかミステリアスで引き込まれたのだが、

川栄李奈演じる謎の女とか、もろもろ「謎」感や不穏な空気を醸し出すために、やや不自然とゆーか、腑に落ちない描写が気になった。
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