Totoire

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのTotoireのレビュー・感想・評価

4.2
変わり者の画家モード・ルイスの半生を描いた物語。カナダの田舎町の海辺の景色が綺麗でのどかで素敵なんだけど、出てくる人達はなんか急かせかしてる?感じで落ち着かない。失いたくない大切なもののために注げる力、躊躇なく飛び込む力、内側から彼女のエネルギーが迸る。

エベレットも大概絵に描いたような町外れのプライドだけデカい頑固親父って感じで最初はバッティングするも、同族の臭いを感じ取れたか徐々に心を開いていくように。

マイナスからスタートしてあとはどんどん上がっていくってのは良い夫婦の形かもね。2人が日々の生活を大事にしているのがよくわかるようなプロットで、かつ映画としてのストーリーの強弱もありクオリティがとても高い。最後、エベレットが看板を家の中にしまうシーンも、エベレット自身が彼女の絵を1番に評価し愛せるようにまで成長した姿には本当に感動した。モードとエベレットの真の意味でのサクセスストーリー。満足!
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