エイデン

ライオン・キングのエイデンのレビュー・感想・評価

ライオン・キング(2019年製作の映画)
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アフリカにある動物達の王国“プライドランド”
この国の王であるライオン ムファサと王女サラビの間に息子シンバが誕生する
未来の王の誕生に、動物達はこうべを垂れて祝福するのだった
その後ムファサは1人、式典に参加していなかった弟スカーの元を尋ねる
スカーは王座を巡りムファサと対立した過去を持ち、それに敗れてからは距離を置きながら恨みを募らせていた
聞く耳を持たず敵意を隠そうともしないスカーを見て、王国に使えるサイチョウのザズーは彼の追放を提案するが、ムファサは実の弟を見捨てられずにいた
しばらくして元気に成長したシンバは、遠くへと出かけたいとムファサにねだるようになるが、危険があるため行かないようにと念押しする
それを示すように外からは王国をよく思わないハイエナ達が姿を現していた
ムファサはシンバを置いて、ハイエナ達を追い払っているサラビを手伝うために出かけて行ってしまう
1人になったシンバは、偶然にもスカーと出会い、プライドランドの向こうへ行きたいとこぼす
するとスカーは誰もがプライドランドの向こう側にあるゾウの墓へと行ったことがあると、巧みにシンバの好奇心を煽るのだった
そこでシンバは、仲の良いメスライオンのナラを誘い、スカーに言われたゾウの墓を目指して出発
お目付役だったザズーを振り切ると、ついに目当ての場所へとやって来る
しかしそこは、不気味な雰囲気が漂うハイエナの縄張りだった
リーダーのシェンジに率いられた大勢のハイエナに襲われたシンバとナラだったが、そこにザズーに事情を聞いたムファサが現れ2人を救い出す
シンバは父のように勇敢になろうとしただけと訴えるが、ムファサは勝手な行動を取ったことを叱り、王そして父としての思いを語り、空に浮かぶ星を見上げると、いつでも過去の偉大な王達が見守っていると諭すのだった
一方、ハイエナの住処に姿を現したスカーは、自分が王になったらハイエナ達に自由に狩りをさせることを約束し、王座簒奪のために動き始める



ご存知1994年の同名アニメ映画をリメイクした作品

超実写版と銘打ってるけど実質CGアニメ
ただ、アニメ感のあるビジュアルを可能な限り捨てたリアリティを感じる映像が素晴らしい
ワンカットだけ実写映像も含まれてるけど、指摘されなければ気付かないレベル
シンバがただの喋るライオンにしか見えないというくらい技術力の勝利を感じる

ストーリーは若干の差異はあるものの、オリジナル版を踏襲しているので、どっかで観たシーンや展開は仕方なかった
前述のリアリティある映像のお陰で、また違った楽しみ方もできるのは良いかもしれない
個人的にはやっぱりあんなに喋る動物も食うのか・・・と、時折垣間見える弱肉強食の世界に震えてしまった

オリジナル版との違いといえば、もう一つ注目したいのはキャスト陣
シンバ役をドナルド・グローヴァー、ヒロインのナラ役をビヨンセが演じてたりする
アフリカ系の血を引くキャストが主要キャラを演じるということも今風
何よりオリジナル版は歌唱キャストが別にいたのに対して、主演2人が歌手でもあることもあってミュージカルらしさが際立ってるのも面白い
名曲『サークル・オブ・ライフ』など既存の曲に加えて新曲も聴けるぞ

昔観たことあるとか変な遠慮をせずに改めてストーリーに向き合える機会として観てみてほしい
ハクナ・マタタの精神だ
エイデン

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