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リュミエール!のmakiのレビュー・感想・評価

リュミエール!(2016年製作の映画)
3.8
楽しいことを発明したワクワク感が、50秒という限られた尺の中で映し出される各映画の中に滲み出ている。そんな映画を観た観客たちの反応を想像するだけでも楽しい。
50秒という感覚を体に染み込ませて"物語"撮る、演じるという制限が、今ではむしろ新鮮さを感じる。

そして108本もの映画を、良い具合に淡々としつつユーモアのあるナレーションで紹介してくれるのが、これまたいい感じです。

*****
NHKの「映像の世紀」が再放送されていたのをたまたま2年ほど前に帰省した時見たけれど、まさに最初の回がリュミエール兄弟の「工場の出口」でした。

動く画を撮り、それを観れるようにしたのはエジソンのキネトスコープが先だけど、皆で一緒に鑑賞できるスタイルを確立したのがリュミエール兄弟のシネマトグラフ。皆で鑑賞していろんな瞬間を共有する、これが映画なんですね。(私はエジソンスタイルが多いですが)
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