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マイティ・ソー バトルロイヤルのmaroのレビュー・感想・評価

4.0
2017年日本公開映画で面白かった順位:3/151
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★★★★★★
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★★★★★★

マーベル・シネマティック・ユニバース第17作目。
『マイティ・ソー』シリーズ第3作目。
個人的には、これまでのソーの映画の中で一番面白かった。

◆アスガルドに隠された知られざる秘密に興味津々

今回は、ソー(クリス・ヘムズワース)の姉ヘラ(ケイト・ブランシェット)がヴィラン。
オーディン(アンソニー・ホプキンス)が亡くなったことで封印が解かれ、再びその姿を現したのだ。

まあ、オーディンの置かれた状況が何の前触れもなさすぎて、ちょっと唐突感あるのは否めないけど、ヘラのソーをも凌ぐ強さはチート感あってびっくりしたよ。
まさかのムジョルニアを素手でぶっ壊しちゃうから。

そんな彼女が、実はかつてオーディンと共に世界を征服しようと、欲望の限りを尽くしていたというアスガルドの黒歴史だったのは、新たな展開で面白かった。

まあ、オーディンは自分の過去の過ちを子供たちに尻拭いさせてるのは、王として親としてどうなのとは思うけども。

◆キャラクター同士の掛け合いがキュートすぎる

『マイティ・ソー』シリーズは、MCUの中では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズに次いで、コメディ要素が強いと思う。

今回は、ソーとロキ(トム・ヒドルストン)が惑星サカールに迷い込むも、そこにはまさかのハルク(マーク・ラファロ)の姿が!
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)のラストで、クインジェットに乗ってどこかへ行ってしまったハルク。
実はこの惑星サカールにたどり着き、闘技場の王者として君臨していた。

久しぶりに再会したソーとハルクのやり取りも笑えるし、ロキからしたら『アベンジャーズ』(2012)でハルクにボコボコにされてるからメチャクチャ気まずいってのも面白い。
さらに、アスガルドの危機を救うべく、惑星サカールからの脱出を試みるときのソーとロキの掛け合いも爆笑だった。
“助けて”とかメチャクチャ面白いじゃんって(笑)

◆物事の本質に気づかせる話に納得感

ムジョルニアがなくなったことで、自らの力に自信をなくしてしまうソー。
でも、オーディンの幻との対話で、自分が「何の神様なのか」を理解し、真の力に目覚めるシーンはかっこよかった。
まさに、超サイヤ人になったみたいで。
彼はハンマーの神様じゃないよね。
雷の神様だから。

また、「アスガルドとは何か?」という問いの投げかけもよかった。
ヘラがやってきたことで、アスガルドは存亡の危機に瀕する。
そのときにソーは考えるんだよ。
アスガルドとは場所なのかと。
そうじゃない。
アスガルドとは民なんだと。
土地がなくなっても、民がいればそこからまた新たなアスガルドが生まれる。
こういう考えは現実世界にも使えるなと思った。

◆そんなわけで

ドクター・ストレンジもちょこっと出てて、この時期のMCU作品から、ちょいちょい他のキャラクターが別の作品の本編に登場することが増えてきたのも特徴的だろう。
さらに、エンドクレジット後の映像が『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の冒頭に繋がる感じなので、いよいよMCUにクライマックスの始まりが訪れた感じがする!

(2019.4.21追記)
(2022.2.14追記)
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