鋼鉄隊長

ガールズ&パンツァー 最終章 第1話の鋼鉄隊長のレビュー・感想・評価

4.5
公開初日はTOHOシネマズなんば、二日目は梅田ブルク7にて鑑賞。(劇場鑑賞は通算10回)

【あらすじ】
冬になり生徒会も世代交代となった大洗女子学園。そんな中、新たな問題が発生し「戦車道大会無限軌道杯」での優勝を目指すこととなる…。

47分という短時間の作品に新要素を加えて綺麗に仕上げているのが凄い!
今までずっと不満に思っていた「学園艦(物語の舞台となる船上都市)の設定を活かせていないこと」が最終章にして遂に解消されているのが嬉しい。船底に近づくほど治安が悪くなるという設定は『タイタニック』などにも見られる船の構造で階級社会を表現する映画演出の一つであり、コレが上手くガルパンの世界に落とし込まれているのが素晴らしい。
そして何よりキャラクターが良い。初登場のサメさんチームの面々は皆個性的。短い作品の中でもしっかりとキャラの掘り下げがされているので、その個性がさらに際立つ。
また、ガルパン・シリーズで密かな楽しみとしている映画ネタは今回も豊富。木製の橋の上で集中砲火を浴びるシーンで『ワイルドバンチ』での馬ごと橋を爆破する場面を思い出したが、独特な橋の形状から考えてアレは『戦場にかける橋』のオマージュだろう。学園艦最深部のbarは店名と同じく、黒澤明の『どん底』が元ネタか?
興奮が最高潮に達した所で物語は次回へ持ち越しとなるので、早くも続きが待ち遠しい。これからの展開がとても楽しみだ。
今すぐ続編が観たい!DVDが欲しい!サントラが欲しい!
やっぱりガルパンはいいぞ!

「大洗聖地巡礼にて」
ユナイテッド・シネマ水戸にて鑑賞。(2018.2/15)

念願の聖地巡礼!最終日の夜は水戸駅でガルパン。
この映画館は音響がとっても素晴らしい!地元大阪の映画館では気づかなかった所が多々あった。
例えば、新キャラの一人「大波のフリント」が話す際に、ちゃんとマイクのエコー音が入っていること。他には、終盤の戦闘で菱形戦車マークⅣに乗る「竜巻のお銀」が話すシーンでは、集中砲火の中でもしっかりマークⅣのエンジン音が!
作品の徹底した作り込みにも改めて驚いたが、それ以上にユナイテッド・シネマ水戸の設備に惚れ惚れした。こんな素晴らしい所で映画が観られるなんて羨ましい!
鋼鉄隊長

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