てる

バーフバリ 王の凱旋のてるのレビュー・感想・評価

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)
3.8
大スペクタクル。分かりやすい王道ストーリー、アクションに次ぐアクション。これぞエンターテイメント。
面白かった。豪華絢爛、彩色豊かな観ていて、飽きることのない映画でした。インド映画って本当に彩りが美しい。極彩色の民族衣装できらびやかな装飾、セットも細かいとこまで凝って作られている。大人数のエキストラにもしっかり衣装を着せている。もしかして、半分以上CGなのかもしれないけど。
やることなすこと全て派手。こんなことを言うのは無粋だとはわかっているが、人間同士の戦いではない。もはや、神々のレベル。でも、長い手足とムキムキな筋肉から繰り出されるアクションの数々に不思議と違和感を感じない。本当にこの人たちなら出来そうだなと思わせる力強さがあった。
あと、演出も派手、黄金の像が倒れて、その転がった首を歩くとか他にも諸々あるが、吹き出してしまいそうな、そりゃやり過ぎだとつっこんでしまいそうなシーンが山程ある。このカット撮るのに、どれだけ苦労してるんだろうとスタッフに同情を禁じえないが、どのシーンも明確なわかり易すぎるメッセージが込められていて、馬鹿馬鹿しいと思いつつも面白い。
しかし、日本人では到底思い付かないような突拍子もないことを平気でやってのけるのは、文化の違いだなぁと改めて感じた。リアル思考が強い昨今の作風に、逆行するようなこの作品を観て、少しほっとした。エンターテイメントってこういうのだったよなぁ。面白ければいいじゃん。昔の娯楽作品が恋しくなった。
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