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英国総督 最後の家のmiyuのレビュー・感想・評価

英国総督 最後の家(2017年製作の映画)
4.1
1947年、インド独立のために、イギリスからインドのデリーに赴任したルイス・マウントバッテン新総督、そして 妻エドウィナと娘。この家族たちの奔走する姿と この国に中にある混沌とした複雑な国民感情が描かれています。。。

ルイス総監はもとより、政治に興味があり、頭の良い妻のエドウィナが、時々 ハッとする様な言葉をみんなに投げかける…
その賢明さに 彼女が非常に魅力的な人物として描かれていました。。。

どちらかと言うと、インド全体の混とんとしたものや この時代の宗教がらみの紛争で 虐殺しあう…って言う恐ろしさは 全面に押し出された形で描かれている訳ではありません。。。

目線は あくまでも ルイス総監…←『パディントン』のあのパパ
です。。。

それに、宗教が異なる若い男女…
インド人でヒンドゥー教のジートと、ムスリムのアーリアとの恋愛をうまく絡めた映画に仕上がってました💕

インド独立と パキスタンとの国境線の引き方の隠された事実…

また ガンジーの思いなど…

いろんな複雑な感情や複雑な事情が入り乱れた中での 独立 分離…

そこには、ルイス総監の宗教絡みの虐殺を早く止めたい…って いう真摯な気持ちがありました!!

監督は、最後のテロップにも書いてありましたが…
(彼女は、1960年にケニヤのナイロビで、シク教徒のインド人家庭生まれなんですが…)
グリンダ監督自身の祖父母がインド・パキスタン分離独立の際に大移動して来た家族らしいんです。。。

彼女は、インド人の血が流れているのに…イギリスで育ったせいか…
かなり イギリス人の総監の家族よりな映画という印象でした🇬🇧
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