他人に対して配慮せねばというシーンにおいて、でも実際ちょっとこんな微妙な気持ちもあるよね…という気まずさを絶妙に描いています。なんか、わかる。。さすが「フレンチアルプスで起きたこと」の監督さんです!
また美術館の話題作りを通して、昨今炎上すら厭わず注目を集めようと手段と目的が入れ替わっているように感じられるものに対する皮肉が痛烈に示唆されています。カタチばかりを重視してその肝心な中身を人はちゃんと理解しているのだろうか、と。
では「思いやり」とは何だろう?実際のところ定められた聖域の中で発揮されるのではなく、固定観念とか自分の中にある枠組みを超えて行動できる事こそソレではないのだろうか? シュールな笑いを誘いつつ考えさせられる映画でした。