チッコーネ

ザ・スクエア 思いやりの聖域のチッコーネのレビュー・感想・評価

3.5
富裕層として生活を営む白人男性の受難がテーマ。彼らが意識的に呈する傲慢さではなく「根は善良。しかし時に羽目を外す」程度の態度まで制裁する厳しさがあり、対峙するキャラもかなりタフ。「そろそろ根本を改めろ」という警鐘が、全編に鳴り響いている。
エピソードはやや拡散気味だが、数本分のクライマックスに匹敵する中身の濃い場面が続くため、見応えは充分。また「資金集めに苦労し続ける大美術館」という舞台設定も、旬で面白かった。