隠された時間のnのネタバレレビュー・内容・結末

突然現れた見知らぬ男は、時空を超えた少年か？あるいは児童誘拐犯か？って、これ以上に切実でスリリングな謎もそうないのでは。同じようなサスペンスで物語を引っ張っていた『コクソン』よりよほど衝撃的だったし良く出来ていると思う。

日本では「ラブストーリー」と宣伝されていたせいもあって、おいおいカン・ドンウォンでロリコン映画を撮るつもりなのかよ…と途中までは必要以上に気が気じゃなかったのだけど、刑事さんがずばりストーカー説を述べてからはその不安もなくなり、ストーリーテリングの妙を堪能できた。これはあくまでスリンの話をそのまま記録したものです、と最初に断っているのも、大人ソンミンの初登場シーンがかなり本気で怖いのも、後から振り返ると効いている。

題材の組み合わせ、ジャンルの越境という点でも面白かった。できればもう一回観に行きたい。