最高！これを超えるヒップホップ映画を、誰か世に送り出せるのでしょうか？
泥水を啜り続けて、ちょっと浮いた話があったと思ったら、またドン底へ。決して成功したとは言い難いラストへとストーリーが紡がれていきますが、最後の報われ加減が本当に絶妙で、「これぞヒップホップ！この落とし所は完璧！！」と心の中で拍手しながらエンドロールへ突入！エンドロール開始と共にパティのバースへ突入し、無事ブチ上がり、「フォーーーーーー！」とシャウトしながら立ち上がりたい気持ちを必死に堪えました。
主人公達が流行りのスタイルではなく、一昔前のスタイルで、よくあるレペゼンミーなリリックなのも良いです。地方から出てくる若手がオシャレヒップホップぶら下げてるより、ちょいダサで勢い任せの方が応援したくなるじゃないですか。
そもそも、万人受けするカッコいい曲作れるなら燻ってませんからねぇ。
ヒップホップの成り上がりと言えば、壮絶な貧困家庭から始まり、ドラッグやギャングとかが絡みがちで、イマイチ感情移入し難いですが、何とか生活できる程度の貧困加減や、ちょっとした成功加減なんかに親近感が湧き、仲間内でラップをやってた自分と重ねてグッときました。
この映画の題材がヒップホップであることを充分に活かした作品だと思います。
本当に大好きな映画です。
