さよこ

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のさよこのレビュー・感想・評価

2.3
【鑑賞後はマチェーテのときと同じ余韻…】

ハーレクイン可愛いな〜くらいのノリで、アメコミの知識もなく観にいき、無事に困惑して帰ってきました。あと思った以上にグロかった…


■海岸での奇襲
あの部隊を登場させた意味あります…?完全に噛ませ犬でしたけど。金髪ロン毛おじさんはなぜあの部隊に選ばれたの?そんな強い人なの?何ができるの?他のメンバーもそうだけど前提の紹介がすっぽ抜けてるから全然物語に入っていけなくて、やたらグロくてリアルなぐちょ音のするバトルシーンだけが延々流れるオープニング。心を掴まれる導入ではなかったよ…。イタチ?が可愛くなさすぎて、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのアライグマはあんなに可愛いのにちくしょう🦝

第一陣にちゃんと意味を持たせるなら、バトル中にミニサイズの✰✰✰が実験がてら出てきてなんだこれやべぇな!て一時撤退する、くらいの伏線があっても良かった気がするの。


■派手なB級映画
なんつーか、最後、スタッフたち開き直ってたよね絶対。アクションの処理が雑すぎてワイヤー見えたかと思ったよ。CGが荒くて昭和のウルトラマンを連想したよ。監督はガーディアン〜であれだけ美しい映像とれる人なのに、あえてのニセモノ感が凄かった。ラストを飾るバトルシーンがまさにB級映画のマチェーテを彷彿とさせるんだよねぇ。


■ストーリーの構成
物語の要所で「○日前…」「○時間前…」と、いちいち話を前後させる演出がちょっと邪魔。いよいよコッカラッス!てときに時間戻されるから「今 じ ゃ な い」感がすごい。いやそれ先に知っておきたかったわー!とか、そんな小さい伏線のために戻ったのかい!とか、なーんかスムーズな物語の進行を妨げられてる感じがして(あと何度もそういう演出があるせいで)好きになれなかったです。まあ一言でいうなら感性が合わなかったに尽きるかなと。伏線も弱くて、時間戻ってまで知りたい内容じゃなかったというか。普通に時系列順に見せてくれ…


■残酷描写
動物が好きなせいで、オープニングの○○にボールをぶつけるシーンは悲しかったし、途中で○○に火を放つシーンも見てられなかった。○○が何かの伏線かと思ったけど、そんなことはなく出てきたのは✰だった。もしかしたら何かのメタファーなのかもしれないけど、そんなの知らん。動物を傷つけるやつは許さんぞ。

オープニングのグロテスクでぐちょ音のバトルシーンもそうだけど、捕虜を助けるシーンもそんなノリで○○するんだ…と。オチは笑うところなんだろうけど全然笑えなくて、家族を失ったと思ったら今度は○○を失って、この人の大事な人を失う気持ちを考えたらこの展開はキツすぎた。あーこの映画と笑いのセンスは合わないかもって確信に変わった瞬間だった。

エグいバトルシーンが多いなかで、唯一ハーレクインの一人舞台のときだけは血が○○に変わる演出があってそこだけ凄く良かった。

ねずみが葉っぱあげるシーンに嫌され、白い犬の怖がり方にプロ犬を感じた。


長々と書きましたが、内臓・臓物OKな人だったら抵抗なく見れると思います。自分は刺激が強くてダメでした🙅
さよこ

さよこ