エジャ丼

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のエジャ丼のレビュー・感想・評価

4.5
「愛すべきクソやばいヤツら。」

南米の島国コルト・マルテーゼでは、「スターフィッシュ計画」と呼ばれる恐ろしい企てが進んでいた。これに対し、アマンダ・ウォラーは減刑と引き換えに任務の遂行を果たすことを目的とした犯罪者たちのチーム「タスクフォースX」を結成する。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で既にその才能を知らしめた、安心と信頼の監督・脚本ジェームズ・ガン!!!予告の時点で傑作なことは確定していたようなものだったが、いざ鑑賞した後もその考えは変わらず。2021年ナンバーワンを争う一作になった。

やはり物語の登場人物への息の吹き込み方、血の通わせ方がうますぎる。この人を超える人はいるのでしょうか。チームを率いるリーダー、武器の達人ブラッドスポート、説明不要おなじみハーレイ・クイン、便座を被る平和の使者ピースメイカー、気弱だけどやるときはやるポルカドットマン、ネズミを操る不思議ちゃん、ラットキャッチャー2、間抜けなサメ人間ナナウエ。喋らなくとも個性が強いのはそうだが、終わってみると全員が愛おしい存在に感じるのは、彼らの自然体を表現するバカバカしくも、人間臭い脚本あってこそ。特に似て非なる2人、ブラッドスポートとピースメイカーのやりとりは最高。

あとジェームズ・ガンはスターロードのマスクのように、男心をくすぐるガジェットの描写が素晴らしい。そう、ブラッドスポートのマスク、武器のことである、、あれはもうたまらん。