市民の作品情報・感想・評価

市民2016年製作の映画)

The Citizen

製作国:

上映時間:109分

3.5

あらすじ

難民としてアフリカの祖国からハンガリーに逃れてきたウィルソンはスーパーの警備員として働きながら、日々、市民権を得るための試験勉強に励んでいた。彼を献身的に支える教師マリとの間に次第に恋愛感情が芽生えるも、とある事情により別の女性を家にかくまっていたことが発覚する。職場における偏見や、マリとの関係のこじれによって失意に暮れるウィルソンに、ついに試験の結果が知らされる。良き市民であろうともがく一人の…

難民としてアフリカの祖国からハンガリーに逃れてきたウィルソンはスーパーの警備員として働きながら、日々、市民権を得るための試験勉強に励んでいた。彼を献身的に支える教師マリとの間に次第に恋愛感情が芽生えるも、とある事情により別の女性を家にかくまっていたことが発覚する。職場における偏見や、マリとの関係のこじれによって失意に暮れるウィルソンに、ついに試験の結果が知らされる。良き市民であろうともがく一人の難民が迫られた決断とは―。

「市民」に投稿された感想・評価

Sayoko

Sayokoの感想・評価

3.7
究極的にはやはり当事者でしか理解できない現実、そしてどうしても乗り越えられないものがあるのだと感じさせられた。
TOT

TOTの感想・評価

3.7
ハンガリーで市民権を求めるナイジェリアからの移民ウィルソン、難民キャンプから脱走したイラン人シリン、ウィルソンをサポートするマジャール人マリ。
三人の出会いにより、職場や隣人との日々の生活で建前に隠れていた差別がじわじわと顕在化し、ハンガリーのアパートの一室が世界の難民問題の縮図になる。
なかでもマジャール人(生れながらのハンガリー人)で主婦のマリの変化が痛烈。
家族を亡くし居場所を探すウィルソンが求めてやまない市民権は、ハンガリーという国の枠にとどまらないEU市民権でもあることを思うと、また苦しい。
移民の日常の切り取り方、ウィルソンの優しさ、ハードボイルドな雰囲気にケン・ローチやジャック・オーディアールを思い出した。
秋に東京の難民映画祭で上映されるらしいので行かれる方にはオススメ。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017にて