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希望のかなたのkabcatのレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
3.9
アキ・カウリスマキ作品にしては、饒舌で政治的主張がストレートに感じられる一方、全体のまとまりにも欠け、かれのいちばんの映画、とは言い難いかもしれないが、これが監督最後の作品だと思うと、あれもこれも詰め込みたかったのだろうと別の感慨を覚えて、映画を見ている間じゅう涙腺がゆるみっぱなしでしょうがなかった。主人公が危うくなると、すかさず周囲から助けがやってくるとき、監督の、フィンランド、そして全世界がそうあってほしいという願いを感じて切なくなる。お約束の犬登場場面も泣けます。
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