ハリウッドの映画音楽、いわゆるハリウッドサウンドの歴史と変遷の話。
無声映画の時代でも映画館にはオルガン弾きが居て、映像に合わせて音楽を流していたそうだ。
観る人に映像以上の感動を与えることが出来る、それが映画音楽。
逆を言えば、その音楽を聴くだけであの感動を思い出す。
例えば、「ロッキーのテーマ」を聴けばスタローンの勇姿を思い出し、「ジョーズ」の音楽を聴けば何かが迫ってくる様な恐怖感に囚われる…。
監督の求めている音楽を会話の中から作曲家が聞き出し、音やメロディとして創り出す。
そしてオーケストラとの録音、仕上げのミキシング。
多くの作曲家が映画に携われる事を楽しみながら、そして苦しみながら映像に合わせてメロディを紡いだり、音を重ねたり。
「マッドマックス 怒りのデスロード」のミキシングの様子は興味深く、人間のあらゆる感情を音によって上手く引き出していると実感。
また、「ミニオンズ」の画面を見つめながら真剣にオーケストラを指揮する作曲家の姿も違った意味での感動があった。