PANDADA

トロイのPANDADAのレビュー・感想・評価

トロイ(2004年製作の映画)
4.0
ホメロスの叙事詩「イリアス」を元にした人間ドラマで、多少改変してあるし、神々は出て来ません。

スパルタ王メネラオスと和平がなり歓待を受けるトロイの王子、ヘクトルとパリス。しかしパリスはメラネオスの妃ヘレンを連れ帰ってしまう。怒りに燃えるメネラオスは兄でミュケナイの王であるアガメムノンと共にトロイに攻め込む。それまでアガメムノンに嫌々従って来たミュルミドンの英雄アキレスは親友オデッセウスの説得を受け入れ、千年続く名誉のために、従兄弟のパトロクロスと共にトロイ遠征軍に加わる、、、というお話。

キャストは超豪華で、アキレス役のブラピ、ヘクトル役のエリック・バナ、パリス役のオーランド・ブルーム、オデッセウス役のショーン・ビーンらは文句なくカッコいいですね。
「300」で隊長役だったヴィンセント・リーガンは本作でも隊長役で、またよく似合ってます。

エキストラを超大量に動員した非常に大規模な戦闘シーンも素晴らしいし、アキレスの超人的戦闘能力も凄まじいですね。

時間内に話を収めるために、「イリアス」では戦後帰国までが大変だったメネラオスやアガメムノンがああいう転帰になるのも、「イリアス」ではそれなりに重点が置かれた神々が出ないのも、仕方ないというか、まあ、これはこれで良いんじゃないでしょうか。
世間的には叩かれてますが、神話時代に近いお話の多少の改変には目を瞑りましょう。

反面、抑えるところはきちっと抑えていて、パリス対メネラオス、ヘクトル対パトロクロス、ヘクトル対アキレスなどの一騎討ちや、かの有名なトロイの木馬や、脱出するアイネイアスなどのエピソードはきっちり封入してあるので、ちゃんと観応えあります。

なので、163分と長いお話の割には長さをあまり感じないですね。

アクション叙事詩の傑作です。
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