不倫話は好きじゃないし、ウディ・アレンだからというわけでもなく、「観覧車の見える部屋」というあらすじに惹かれて鑑賞。だけど観覧車はそこまで印象的ではない。分かってはいたけど、それ自体が皮肉みたいなもの。
現状に満足できない人間を演じさせたら、ケイト・ウィンスレットに並び立つものは殆ど居ないと思う。今回も見事にそういった役柄を演じきる。
正直ここまでグチャグチャになれば、不倫は一種の派生的な問題であまり気にならない。記憶に残る映画ではないけど面白くないわけではないし、監督の地力みたいなものを見せつけられる。なぜかあの浮気男に対してだけ皮肉が薄いのは、自分への投影なのか気になるけど。
再婚した夫婦が各々の連れ子を優先しようとすると、お互いの子どもにとっても地獄絵図を見ることになるなあ。と主題とは関係ないことを深々考えてしまった。
