このレビューはネタバレを含みます
マンガ原作の日本映画ばかり観てるような気がする。これは1巻だけkindleで読んだ(無料だったので)。
あの口紅をつけてキスをすると顔が入れ替わるという設定。
顔に大きなキズをもつ累は、劣等感を抱えながら生きてきた。丹沢ニナは持病があり、舞台に立てなくなっていた女優。この2人を引き合わせたマネージャーの羽生田。
舞台に立つニナを累が演じ、実際のニナを超えていく。
何度も入れ替わる2人。ここは本当はどっちなんだ、と思うシーンが何度もあり、ややこしさも演出であり、楽しいところ。
ニナとして母親を部屋に招く累の狂気の表情が最高に怖かった。劣等感をもってうつむき加減の芳根京子は、土屋太鳳以上に美しく見えた。
土屋太鳳は、ニナの顔をもった累が、サロメを舞台で演じる役を映画で見事に演じた。
そして何と言っても土屋太鳳のダンスは見どころ。舞台の観客といっしょに拍手しそうになった。
もう一本映画を観るつもりだったけど、重たい「累」を観たら満足したので帰った。
気になったところを少し。
あの口紅は無くならないのか?
累の母親の透世の過去をもう少し見せてほしかった。
それから「累」や「丹沢」だけでなく、「羽生田」に「透世」に「烏合」って、名前のクセが凄い。