よくあるループ物かと思ってナメていたが、終盤で一本取られた。
ジャンルとしてはホラーであるがその要素はほとんどなく、序盤まではループ物のテンプレ展開をなぞるだけなので、そこまでは我慢して観る必要がある。
故にホラーやループ物に期待して観てしまうと、少々ガッカリしてしまうかもしれない。
本作の良さは単なるジャンル映画に留まらず、確かなメッセージ性があることである。
一見無愛想で冷めた雰囲気の主人公であるが、繰り返されるループ現象の中で、日々の大切さを学び、自身を客観視していく。
長いようで短く、猫と違い人間は一生の人生であり、1日1日を大切に生きなければならない。
学びとして深みはないのかもしれないが、人生を歩む上では重要なことであり、少なくとも観て不快にはならない。
むしろホラー映画には似つかわしくない、爽快感を得れるかもしれない。
B級だが侮るなかれ
"今日は残りの人生の最初の日"