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ヘルボーイのKのレビュー・感想・評価

ヘルボーイ(2019年製作の映画)
3.0
2004年にデル・トロが実写化したもののリブート版ということだが、近年のハリウッドはやけにリブートやリメイクものが多く、その多くがオリジナルを超えるどころかシリーズの質を落としている。

今作はそこまではないものの、デル・トロ版には及ばない結果となった。

デル・トロ版のヘルボーイはどちらかと言うとファンタジー色が強く、単なる悪魔的ヒーローに留まっていない。

アクションシーンを削ることによって、ヒューマンドラマの描写を増やし、ヘルボーイを単なる魔物ではなく、どこか人間性がある愛らしいキャラへと昇華させている。

一方で今作はというと大半がアクションシーンで、軽快なポップミュージックと共に血みどろシーンを永遠と見せつけられる。

グロ描写に軽快なBGMを合わせるという手法はこれまで幾度となく用いられ、その例として「ウォッチメン」や「デッドプール」がある。

これらの作品はアクションシーンのみならず、キャラやストーリー性をしっかり描写されているから許容できるものであって、ただ単にアクションシーンを永遠と見せられていても、もはや新鮮味はなく中盤辺りで飽きがきてしまう。

露骨に続編の伏線を張っていたが、本国の興行収入が悲惨だったのでおそらくヘルボーイはこれで見納めだろう。
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