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クワイエット・プレイスのKのネタバレレビュー・内容・結末

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

あまりこの表現は好きではないが言わせてもらう。
"ツッコミどころが多すぎる"

これは持論だが、どれだけ突拍子もない世界観であっても、律儀にその世界観ならではの設定さえ守ってくれていれば、意外とすんなり受け入れて観れるものである。

だが本作に限っては、「音を出してはいけない」という単純明解な設定であるにもかかわらず、雑な点が多すぎる。

以下ツッコミ点

・コミュニケーション手段は手話のみで、防音性の砂を敷いたり一見すると徹底している生活に見える。

しかし釘に引っかかった布袋を無理に引っ張ろうとしたり、子ども作っちゃったりと粗雑で危機管理能力が低すぎる。

そんなガサツな性格でお前ら今までどうやって生き延びてきたんだよ。

・なぜかクリーチャーは川や滝といった自然音には反応を見せず、自然音と生活音の線引きが不明確。

100歩譲ってその設定が許容できるとしても、なぜその利点を生かさないのか疑問である。その設定をうまく利用するわけでもなく、疑問が残るままである。

滝の近くに住め。

・子どもを囮にしている間に夫婦で死んだ子に対する罪悪感をタラタラ話始める。

一丁前に罪悪感を持っているくせに、ちゃっかり新たに子どもを作る始末。

SEXしてる暇あったら拠点の防衛設備もっとなんとかしろ。

・クリーチャーの設定が雑。メキシコ隕石で飛来したという設定だが、空も飛べないのにどうやって世界各地に散ったのやら。

また盲目で聴覚が敏感という特性があるのなら、家の外にスピーカー設置しておびき寄せたりなんなり、いくらでも対処のしようがある。

こんな奴らに世界が滅ぼされるたというが、説得力がない。

とまぁせっかく今までにないシチュエーションで斬新さがあるのに、自らその設定を破っていってしまい残念でしかない。

2に期待。
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