「…わかるだろ。
音がするから。」
89日目、荒れ果てた世界。
街のお店も全て閉まり、行方不明者を探すポスターが山ほど見られます。
閉じたスーパーマーケットに子どもたちがいました。
女の子の一人は補聴器を付けています。
母親は薬の棚を見つけて、男の子に薬を飲ませます。
子どもたちと親子は手話で話をしています。出来るだけ、音を立てないようにしているのでした。
小さな男の子は、音の出るおもちゃで遊びたがりますが、お父さんにそれは出来ないと諭されます。
音を感知して、襲ってくるモンスターの話です。
モンスターは鎧を着ているような外観で、この家族が住んでいる地域にも三体はいます。
父親はSOSを出しますが、返答はありません。
音を感知して襲うモンスターという設定が面白く、そのスチュエーションを生かして進むストーリーが興味深いです。
モンスターの姿も不気味で、また残虐で強いので、そこが良かったです。
終始、音を出さないという緊張感に包まれていて、観ている方も思わず息を飲んでしまいます。
大きな声を出す赤ちゃんであるとか、いきなりの驚きに、つい出でしまう声であるとか…音を出さないというのは、こんなにも大変なんですね。
ラストも、とても良かったです。
「それでも、何度でも試そう。
上手くいくまで。」