冒頭の「裸足」の時点で心を鷲掴みにされた大傑作ホラー。
タイトルへの入り方が最高な映画に外れは無い。
第1幕目は恐怖控えめの「説明」に終始し、2幕目から3幕目までノンストップの構成が素晴らしい。
序盤で提示された奴らの習性、あの世界でしてはいけない行為、舞台である「農場」、音を立ててはいけないと言うシチュエーションから考え得る演出、それら全てを際限なく活かし最後まで走り切る無駄も隙も無い90分間。
近年の傑作ホラー群と同じく「ドラマが丁寧」であり、そのドラマを担う「家族」というテーマ故に辿り着く結末が素晴らしい。家族を想う気持ちが絶望を打破する。本当に良く出来た脚本だと思う。
夫婦で「夫婦役」を演じた2人は勿論、子役達の説得力ある演技で作品が強固な物になっており終盤での勇ましくも情けない「叫び」が堪らない。
監督と主演を兼任したジョンはもしかしてベン・アフレックを差し置いて「Nextイーストウッド」の地位に最も近い人物に躍り出たのでは？
「エイリアン」「ジュラシック・パーク」を想起させるシーンにも胸が熱くなった。
マイケル・ベイ・パワーの恩恵かVFXをILMが担っているのも最高だ。
早くBlu-rayを手元において何度も何度も鑑賞したい。
