ウシュアイア

ブレス しあわせの呼吸のウシュアイアのレビュー・感想・評価

ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)
4.0
28歳でポリオにより首から下が麻痺になってしまい、人工呼吸器なしでは生活できなくなってしまった男性の実話ベースのヒューマンドラマ。

主人公のモデルとなったのは、本作のプロデューサーの父親で、1960年代?のイギリスの話。現代を舞台にALS患者などを扱ったドラマや映画はあるが、本作はずっと過去の話で医療技術も今ほど発達していなかった時代の話なので、人工呼吸器が必要な患者の生存のハードルははるかに高い。

ポータブルの人工呼吸器がない時代に、友人や支援者の助力によりポータブルの人工呼吸器と重度麻痺者用の車いすを作り、当時できないとされていた外出を実現させるなどをした。経済的に恵まれていたからできたのでは?と思うかも知れないが、金持ちがトライしなければ普及品はおろか試作品すらできないことを考えると、困難と思われていることにトライすることは、次への希望につながるものだと思う。

重度麻痺になってしまった主人公のアンドリュー・ガーフィールドの熱演には脱帽。表情での表現力が素晴らしかった。

(過去鑑賞記録 2018年10月)
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