真っ黒こげ太郎

トップガン マーヴェリックの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

5.0
誇りをかけて、飛ぶ。

…敵から借りパクした戦闘機でな!!!

( ま さ に 外 道 ! )





海軍の腕っこき破天荒パイロット、ピート・”マーベリック”・ミッチェル大尉は、昇進を拒みながらマッハ戦闘機のテスト飛行をしながら日々を過ごしていた。

そんな中、かつてのライバルだったトム・“アイスマン”・カザンスキー海軍大将の強い要望で、世界最高のパイロット養成学校「トップガン」へ教官として復帰する事を命じられる。


「トップガン」に所属するパイロット達に与えられた任務は、とある国が無断&違法でウラン満載の施設を山奥に作り、厳しい包囲網を敷いたので、それを掻い潜り施設を破壊する事。

マーベリックは僅かな時間までにパイロット達を鍛え、高難易度の任務を成功へ導かなければならない。
更に指導するパイロットの中には、事故で亡くなったかつての相棒、ニック・”グース”・ブラッドショウ大尉の息子、ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショウ海軍大尉の姿があった。

マーベリックとルースターの確執、かつてのライバルとの別れ、そして苦悩からの一念発起…教官となったマーベリックとパイロット達の新たなる青春とドラマが始まる。


あ、あと戦闘機に乗ったりします。(だからそっちが本命だろ!!!!)





エリート空軍学校で、かつて所属していた教官とパイロット達の青春と過酷な任務を描いた、スカイ・アクション・ドラマ。

1986年に公開され、スカイ・アクション映画の代名詞となり歴史的名作となった青春・スカイ・アクション映画「トップガン」の36年振りの続編。
主演は、今となっては若手イケメンスターから体を張りまくるムチャクチャ超人アクションスターへと進化したトム・クルーズさんが続投。

色々あって一作目の予習が遅れてしまい、見るのが遅れましたが、ようやっと劇場で観れました!!!
やはりモノホンの戦闘機が飛び回る映画と聞いたら劇場で見ざるを得ないでしょ!!!!

正直、「トップガン」は最近になってようやく触れたばかり、

そんな状態で楽しめるのかどうか少々不安が残る中で見たのだが…




ハッキリ言って

感動した。

もうね、

最高の続編だった。



スカイアクション映画やトム・クルーズさんのスター映画としても完ぺきだったし、エンタメ映画としても素晴らしくてめちゃくちゃおもろかった!!!
本作を得た後では前作の評価も上がる、正に続編の究極系。


お話は基本的には前作の流れを踏襲した流れだが、今回は全て要素が大幅にアップデートされ、グレードアップ!!!
ドラマも前作にあった要素を拾いながらかなり現代的になってるし、アクションシーンの量も迫力も大幅増加!!!
そして、トム・クルーズさんの活躍っぷりも超進化しまくっている!!!


ストーリー面では前作のアレコレが掘り下げられながらも、観客が見たいモノをド直球でぶつけてくる!!

教官となった主人公の新たなる苦悩や葛藤、主人公の親友の息子との確執、癌を患って余命幾ばくも無いかつてのライバルとの対話と別れ、そして皆で困難な任務に挑むクライマックス等、ドラマ自体はド直球ながら王道で熱い展開の連続。
数々のストーリー自体は短いけど、ライバルとの対話や親友との息子との確執からの和解はジーンと来たぞ!!!

前作に比べて陽気なノリは少し減ったが、それでも冒頭で前作まんまな戦闘機が飛び立つシーンに(BGMもあの「Danger Zone」!)、主人公のハチャメチャな熱血指導や、皆で一丸となる為のスポーツシーン等、しっかり青春要素も展開。
クライマックスの展開は結構ハチャメチャだけど、それでもいい意味でエモい展開を繰り広げ、ドラマを最高潮に盛り上げてくれた。

エンディングテーマの流れるタイミングも完ぺきで、物語を清々しく感動的に締めくくってくれる。
(そして最後の故トニー・スコット氏の追悼メッセージでまた涙が…。)


そして同じく進化した、凄まじいスカイアクションシーン。
実際に役者陣が身体を徹底的に鍛えぬき、実際に戦闘機に乗り込んで描かれた激しいドッグファイトシーンは大迫力!!!
映像技術の進化により前作より位置関係も分かりやすくなり、カメラワークも相まって迫力マシマシ!!!

初っ端からマッハ戦闘機が凄まじい速度で空を飛ぶ凄まじいシーンから幕を開け、それ以降も頻繁に激しい空中戦が大展開!!!
前作同様に戦闘機が物凄い近くで飛ぶシーンもあるがそれだけに留まらず、すさまじい勢いですれ違ったり、真っ逆さまにきりもみ落下したり、山岳地帯を物凄いスレスレで飛行して橋の下を潜ったり(!?)と、ハチャメチャかつヤバいアクションの連続。

クライマックスの敵とのドッグファイトもテンション爆上がりで手に汗握りまくり。
ドンパチ量も増えまくりで、アクション方面に関しても大満足でした。


そして今作で欠かせないのはトム・クルーズさんのハチャメチャアクション超人っぷりも活かされてる点。
本作のモノホン戦闘機アクションもそうだけど、それ以外でも激しい荒波のヨットに乗ったり、安定のダッシュを繰り出したり(お約束w)と、相変わらず身体を貼りまくっている。

終いには戦闘機が墜落しても五体満足でピンピンしてたりと、もう完全な超人として描かれてる。w
冒頭でマッハ戦闘機をオシャカにしても爆発ヘアーになって生還するトムさんのシーンは完全にドリフのコントだ。w

冷静に考えると、ムチャクチャにも程がある超高難易度な作戦内容とか敵陣から旧式戦闘機ゲットしてドッグファイトしたりと、クライマックスの展開は荒唐無稽でハチャメチャにも程がある。
しかし、あのジャッキー・チェンさんも軽々と飛び越えたアクション超人のトム・クルーズさんがやってるとなれば、こちらも納得せざるを得ないだろう。w
(実際、一緒に乗っていた相棒の息子も「マジかよ!?」と突っ込んでいた。w)


ここまで長々と書いてしまったが、前作を踏まえながらも、アクション、ケレン味、ドラマ、エモさ、そして主演のスター性等、全てがパワーアップした、正に正統進化の続編と言わんばかりの傑作でした。

もう公開から大分経ってしまいましたが、是非とも前作を見た上で劇場で見てくれ!!!!!!!!