黄推しバナナ

人造人間ハカイダー ディレクターズカット版の黄推しバナナのレビュー・感想・評価

4.0
原作 : 石ノ森章太郎、監督 : 雨宮慶太、助監督 : 香月秀之、による「人造人間キカイダー」の好敵手ロボット「ハカイダー」を主人公としたスピンオフ作品。

争いのない奇跡の街ジーザスタウン。元老院の総督グルジェフに支配されている。封印を解かれた破壊者ハカイダーはジーザスタウンのゲートを破壊して迎撃に現れた重武装兵を次々と倒していく。反政府ゲリラのカオルはハカイダーを救世主ではと考える。

海をバックに「東映」のマークからそのまま左ターン海の真ん中に孤島と人工の建物(監獄)。
ジャングル奥地の民族音楽調BGMが流れる。
「マットペイント」と「BGM」で過去でも未来でも無い未知の世界観、今からとんでもない事が起こる雰囲気がプンプンする。
盗賊(トレジャーハンター)が建物の扉を破壊。
センサーを駆使して奥へと進む。
行き着いた扉を破壊。
部屋の中に鎖でぐるぐる巻きにされ封印された人物(男)が。
盗賊が近づく。
男が動く。
焦った盗賊が武器を乱射。
男の封印が溶ける。
フラッシュがたかれる演出。
ハカイダーに変身。
次々と盗賊が肉塊となって行く。
薄暗い部屋の中で光る「目」「頭脳」「胸の✕傷」。
「胸の✕傷」が拡大して行き炎に包まれる「HAKAIDER / 人造人間ハカイダー」タイトルバック。
ギルティ(ハカイダー専用バイク)の巻かれた鎖を引きちぎる。
引きちぎる事にスタッフロール。
ギルティにまたがり颯爽と走るハカイダー(人間形態時=リョウ)

この冒頭でお腹満腹、大満足。

通常版52分に対して、ディレクターズカット版(劇場未公開シーン+新規追加撮影シーン追加)は78分(26分も割増)

その他に、
・争いのない奇跡の街ジーザスタウンの街並みのデザインビジュアル世界観
・人間形態時=リョウからハカイダーに変貌する変身シーン
・元老院の総督グルジェフのデザインビジュアル
・ジーザスタウン公安司令官ミカエルのデザインビジュアル
・重武装兵のデザインビジュアル
・ヒロイン「カオル」の夢の中の「白き悪魔」と「黒き騎士」のデザインビジュアル
・ヒロイン「カオル」を演じる「宝生舞」美しさ
・ハカイダー vs 重武装兵のバイクバトルアクション
・重武装兵が殺られた際に「赤い血」ではなく「白い羽根」が飛び散る演出
・戦って死ななかった(敵に背を向けた)重武装兵を処刑し血塗れになるミカエル
・「グルジェフ」に逆らう者を捕らえて脳にマイクロチップを埋め込み洗脳演出
・白色統一のグルジェフの総督部屋で「ハカイダー vs ミカエル」のBGM のない金属音が鳴り響くバトルアクション
・白色統一のグルジェフの総督部屋の外壁が剥がれて赤色が剥き出しになる演出
・ハカイダーの右腕に隠されている「アームショット」でミカエルの「エンジェルクロウ」を粉砕
・ミカエルの「エンジェルウィング」を引き千切り首を脊髄ごと引き抜き破壊
・ラストバトル、ミカエルの首と合体した二足歩行戦車(右側赤色、左側青色に変化。長い首と長いアームを持った異形の怪物の様なデザインビジュアル)ミカエル戦車 vs ハカイダー
・ミカエル戦車、最後はハカイダーの胸部の十字型の傷から出現する「破壊砲」三門の砲身で一撃粉砕
・ハカイダーの鉄槌によりグルジェフ死亡。血の代わりに「白い羽根」が大量に舞う演出

見どころがてんこ盛り。

悲しいかな…
・棒読みの俳優
・作りがショボい
・ストーリーが単純でイマイチ
・バトルアクションがイマイチ
などなど沢山書かれているのを目にしますが、雨宮慶太監督の作品のほとんどは、指摘されている点で出来ているので、大目に見て上げてください。🙇

余談ですが、このレビューを書いている内に昔の記憶が蘇った。
原作 : 三浦建太郎の漫画「ベルセルク」に類似している点がある事に。

ハカイダー=狂戦士(狂戦士の甲冑)
ミカエル=ゴッド・ハンド「フェムト」
リョウ=ガッツ
グルジェフ=グリフィス
カオル=キャスカ
黒き騎士=髑髏の騎士
アームショット=義手砲
ジーザスタウン=王都ファルコニア
などなど…

どちらかが影響されてオマージュしたか、もしくはどちらも影響されて無いか、偶然か必然か…

もしくは私のこじつけか…

どちらにしても面白いのには変わりがないので良しとする。

①鑑賞年齢20代(学生)
②心に余裕鑑賞あり
③思い出補正あり
④記憶明確
黄推しバナナ

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