OASIS

さよならの朝に約束の花をかざろうのOASISのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

岡田麿里さんは監督に回ったら途端に暴走してしまう感じで、脚本として物語を書くことに集中して誰かに道を作ってもらうことに専念した方がいいのではないかと思われる。

ヒビオルがどうだとか、別れの一族がどうだとか、一見して呑み込み難過ぎる設定のファンタジーの中であってその実はシングルマザーの子育てを描くという現実的な悩みに尽きる。
そもそもマキアが何の血の繋がりも無い子供を拾って育てようとするのにも何の説得力も無いし、死んだ母親の指から必死に剥がそうとする姿になんかこいつ嫌な奴だな、と思ってからずっと主人子を好意的な目では見られなかった。
案の定子育てに悩んでる時も、拾って育てるという重大な決心をしたのに嫌ならやめちまえよと。

マキアだけじゃなくてレイリアも、クリムも、おまけにエリアルすらどいつもこいつも岡田麿里脚本独特の人間の嫌らしさが滲み出てて全く好きにはなれず。
この愛着の湧いてこない感じで泣け!と命令されてる感も嫌だし、ちょっと苦痛だったなぁ。
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