このレビューはネタバレを含みます
記録用に再鑑賞
フロリダ・ディズニーワールドの近くの安モーテルで生活する、いわゆる底辺の暮らしをする母娘をパステルカラーの色彩を使いながらポップに描いている。
この映画は過酷な環境に身を置く二人や同じ環境に身を置く人々に対し同情的には描いていない。
あくまでその人達の目線に立った自然な演出をしていて、いたずらに興じては楽しそうな子供達などを映し出している。
やがて母娘二人に破綻の兆しが見え始めると僕は二人に何もしてやれない現実に気づき悄然とした気持ちになった。
それは、劇中に出てくるウィリアム・デフォー演じる管理人も同じ気持ちではなかっただろうか。
6歳の女の子ムーニーにとって何処に住むのが幸せなのだろう、そして、誰といるのが彼女にとって一番の幸せなのだろう。
ラスト、あの夢の国へ逃げ込むムーニーを見て溜息をつきました。