まえぴょん

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のまえぴょんのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます


これだけは確実に言える。ファンキーな親にしてファンキーな子あり、と。
ムーニーのクソガキっぷりは親を中心とした周りの環境によって生まれた、いわゆる後天的ファンキー。そんなファンキー娘がファンキーな母を持つがゆえにに激しく荒んだ生活を送っているわけだが、子どもたちからすればモーテル暮らしの貧困とかそんなの知らねぇ、感じたことねぇ、な訳で。彼らにとっちゃただ単に夏休みハッピー! ファニー! イェーイ! ゆえ重いテーマでも話が暗くならない。救いである。

そんな純粋無垢は子どもたちは、まだ何色にも染まっていない。母親と〝一時〟離れることになったムーニーが、 新生活で全然違う子になる可能性も大いにあると思う。急にリボンつけて女の子らしくなって、「男子とソフトクリーム回し舐めなんて…はしたなくってよ」とか言い出す可能性もなくはない。

子どもたちのハジけっぷりもさることながら、ウィレムデフォー演じるボビーが〝最高の管理人〟キャラでめちゃイカす。モーテルの外装をあんなポップなデザインにするおっさんに、悪い人はいないのであった。

そしてなんといってもラストシーン。
「大人が泣くときわかるんだ」とか言ってたクソガキムーニーが初めて見せる涙、ディズニーインパで閉じられたフロリダライフが急に開けるその瞬間。
最後まで引っ張って、焦らして、ドーーーン! !!!
これぞ魔法!