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ミスミソウのionのネタバレレビュー・内容・結末

ミスミソウ(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ナイフの切れ味えぐすぎる笑
一振りで足切断とか指切断とかプロすぎでワロタ。

小さな村に転校して来た主人公が壮絶ないじめの末家族を焼き殺され、復讐する話。
原作未読。

切られた髪をそのままにしておくとか殺し方とその処理とか雪降ってるのに髪も服も車も雪積もらなすぎだろとか血の飛び散り方とか、そんなわけないだろみたいなつっこみどころは割と沢山ある。

ただ真っ白な雪に主人公野咲の赤いコートや散らばる血が画的に映えて良い、野咲かわいい。登場人物は大体全員狂っている。
この話の中心は憎悪じゃなくて歪んだ愛で、妙ちゃんが主人公をいじめたのも流美が妙ちゃんを殺めかけたのも相場が両親とおばあちゃんを殺したのも改造太め少年が主人公を殺そうとしたのも、憎悪より歪んだ愛が中心にあった。

自分が捻くれてるから、まっすぐな人間ばかり出てくる物語より歪んでるくらいがちょうどいいが、これはくまなく全員が歪みすぎていて草。
嫌いじゃない……。普通にほぼ全員死んだし大バッドエンドだけど面白かった。
「さがす。」もそうだったけど清水尋也の狂気殺人犯役ハマりすぎだよな。
映像としてのチープさが少しあるけど話自体はフィクションとしてめっちゃおもろかったのでやっぱ漫画で読むのが最高な気がする。漫画読もかなと思わせてくれる映画だった。

あと降る雪の加工が花びらぽいなって思ってからずっと気になってる。
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