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アバウト・タイム 愛おしい時間についてのionのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

やっと見れた!ずっと見よう見ようと思って先延ばしにしてきてしまった映画。

タイムトラベルやタイムマシンみたいな設定での結末は大抵「戻れない日常をどう過ごすか」「不可逆の時間の大切さ」に行き着くんだろうけど、終わり方綺麗にまとまってて良かった。
メアリーがずっとかわいい、まじでこんな子いたら惚れる。

ただタイムトラベルの設定がよく分からなかったな…私が理解してないだけかも知れないけど…。戻れる、というよりいろんな世界線の行き来も出来るのだろうか…?パッと過去に行ってパッと未来にも戻ってこれているし、違う子供が生まれた時も妹の過去を変えずにやり直したら同じ子が戻ってきたし…。
妊娠は数億の精子と卵子が絶妙なタイミングで結びつくから、過去に戻ると生まれる子供も違ってくるというのは理解できるが、それなら最後父に会いに行ったシーンは子供を身籠もって出産寸前だったのだから手遅れなのでは…?と思ってしまった。
精子と卵子の関係で狂うのなら、受精のタイミングからタイムトラベルの駆け引きが始まるはずなので…。
そこの設定がうまく飲み込めなくて物語の感動が大分薄れてしまったのがすごく残念だった。
でも日常をテーマとした伝えたいメッセージは明確に伝わるし、全体としては好きだった。
個人的に、こういうタイムリープ的な話って上限があるとか能力が消えるみたいな終わり方が多いけど、この作品は「使えるけど使わない選択をする」という終わり方にしたのが、主人公の精神的な成長としてすごくよかったと思う。
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