吉田ジャスティスカツヲ

OVER DRIVEの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

OVER DRIVE(2018年製作の映画)
3.7
羽住監督は観客に【何を求められているのか?をよくわかってらっしゃる】。
そして観客に【何を求められていないのか?】を全くわかってらっしゃらない。
そう思いました。


例えばポスター1枚を見ただけの情報で、この映画に観客が求めるものは何でしょうか?

それは真剣佑さんや東出昌大さんのカッコ良さという人もいるかもしれません。
でも今回は【それ以上にカーレースのアツさ🏎】だと思うのです。

ルールとしてラリーレースは、F1やマリオカートとは違い二台の車が並走してデッドヒート…することは滅多にありません。
その前提で観れば、映画全体の演出や構成は極めてごもっともだと思います。
スピード感や激しいドライビングテクを、人間の目線に頼らず、クルマの動きでダイナミックに表現されていました。

回想シーンの子役たちが現代の大人のキャストに良く似ている、などなど細部にも手抜きはありませんよ👍


大心配だった【真剣佑のオーバーアクト】も【東出さんの能面のような表情筋】も今作には合っているようで…
こんな稚拙なアスリートも居るかもしれない。
こんな30代の職人気質な人間も居るかもしれない、と思わせてくださいましたから。

車が疾る画と、主役を脱がした画の比率がほぼ同等なことや、
メカニックの全員の、手が機械油で汚れているのはもちろん、年齢の割に掌が皺々であるなど【画による説得力は100点です】

ただね…
冒頭には良く喋っていた重要キャラが、活躍しそうでしなかったり…
後半ほとんど空気になったり…

そのあたりには目をつぶっても、いろんな意味の範囲の見せ場で【アドレナリンを上げる今作の最大の目的は十分に達成された】と言えましょう。












では【大減点要素👎】を記しますね。

指摘は映画を観るモチベーションを大きく損なうものであり、閲覧注意です‼︎














監督さん。よく聞いてくださいよ⁉︎
私は海猿の時も、暗殺教室の時も申し上げましたよね…


エンドロール中も本編の一環だから【そこにカチンコ🎬を演者に持たせた撮影風景を盛り込むな】って💢
映画の余韻ってモノをブチ壊し、合っていようがいまいが主題歌の雰囲気をブチ壊すことになるから、良くないって言いましたよね💢

そういう行為って余程に今作を気に入って、セル版を買ってくれた方への特典にしてくださいよ💢
映画本編と切り離してくださいよ💢

これがご自身のブランドだと思ってらっしゃるなら、次の映画はもう観ませんからね💢