八つ墓村はいつの時代も視覚で味わうには難しいものですね。
ある種のラブロマンス仕立ての展開だけに、市川崑の金田一シリーズに感じる追込められて止むにやまれぬ滅びの美学。
その美学が光りそうなものが、どうしても理解しにくい。
泣き女が様になるシーンが何故か同情を引きにくい。。
情より金。金に振りきっても、それも八つ墓村だとは思うんですが。。
浅ましさがいまいち見えてこない。
昔の名盤の影を受ける作品だけに起死回生には至らなかった感じでした。
豊エツの金田一はこれっきりですが、時代の罪を背負えるような金田一役者が出てくるのを願ってます。