生酒冷造

ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡の生酒冷造のレビュー・感想・評価

3.8
南米ジャングルにまだ見ぬ光景を探す夢をみた主人公グループ。ある日、まだ発見されてない原住民を知っているというガイドを雇い、密林に踏み入れたのだが、仲間の体調不良から陸路と筏下りの二手に分かれる。。しかし、筏は途中で大破し、主人公一人這い上がる。。


まずは実話ベースだけに、地味な出来事でもヒシヒシ伝わるモノがあります。
それはジャングルの無慈悲さ。
帰れる自信と余裕があるからこそ人を人足らしめるのですが、
取り残されたことに全てを砕かれるような絶望は黒澤映画に近いモノがあるかもしれません。

まあ、映画「グリーン・インフェルノ」のような展開あるのかなあとドキドキしてたのですが、恥ずかしながら無かったです。

映画「追憶の森」は富士の樹海を一人彷徨い、自身を反芻する感じですが、この映画も自身と向きあう道のりがジャングルの孤独と似合ってます。
自分なら19日も生き抜ける自信、とても無いです。
それにしても、この俳優さん、「スイス・アーミー・マン」といい、、アウトドア映画に縁あるのかしら。。

実話だけに、語られるラストのストーリーには、こういう自己責任と隣合わせの代償には甘えは許されないと肝を冷やしました。
なかなか生々しい映画でした。
生酒冷造

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