25歳で現実の外の世界があることを知った青年ジェームズ。
両親やカウンセラーは彼のためを思いあれこれと提供するけれど、彼の心は幼い頃から夢中で見ていた着ぐるみのブリグズビー・ベアの事で一杯。
色々な所が少々ゆるくて出来過ぎな感じもするけれど、周りの人間がジェームズを苛めたりしない所が何と言っても良い。
ブリグズビー・ベアを長い間作り続けた最初の(？)父親、25年ぶりの我が子に気を遣う両親、ジェームズに正直に向かい合う刑事、そして妹のクラスメイト。
皆んながジェームズを気に掛けて大切に思っている。
ジェームズも誰を憎むことなく、只自分の心に正直でありたいと闘う。
例え我が子であっても成人した1人の人間ならば、自分と全く違う価値観を持っていてもそれを認める事が大切なのでしょう。
そして本人が夢中になって打ち込んでいる事なら尚更、自分の物差しでそれを批判してはいけない。
漸くジェームズの本当の第一歩がこれから始まろうとしているのだ。
