DarkKnightK

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのDarkKnightKのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

『ジェームズ・ボンドは戻ってくる。。。のか?!』

歴代ボンドシリーズのお約束を逆手にとるというか、上手くアレンジしてきたクレイグ版ボンド。まさかの禁じ手というか、これまでどのボンドが演じなかったラストに信じられない思いがして、上記メッセージが出るまで席を立ち上がれなかった。

クレイグ版はそれまで単発扱いだった作品を単発でも見応えがあるが、根底でしっかり伏線を繋げてシリーズ化するという見事な作りとなっていた。それが今作でも炸裂。前作でようやく愛を見つけたボンドはあっさりとマドレーヌと別れ、しかもスペクターも壊滅と怒涛の展開。そして愛の為に命を落とすボンド!クレイグボンドは最期まで骨太だった。これまでのシリーズをリブートと言うだけでは言葉が足りない、新世代のボンド像を作り上げたクレイグに感謝(劇場もティモシー・ダルトン版に比べれば、女性ファンが増えた!)。このボンドを越える義務を課せられる次の俳優も大変だろうが、クレイグだってカジノロワイヤル公開まで散々叩かれてそれがここまで大化けしたのだから、やはりこれからも期待したい。

減点はパロマの活躍をもっと見たかったこと(はっきり言ってノーミより好きだ!)と、ボンドの盟友フェリックスが死んでしまったこと(過去にも「消されたライセンス」で殺されているけど、今シリーズのジェフリー・ライト演じるフェリックスが好きだったので!)に対してというめちゃくちゃ個人的な理由からです笑。
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