けんたろう

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのけんたろうのレビュー・感想・評価

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育てた草で人を殺すおはなし。


初任務に緊張と興奮をするパロマ(アナ・デ・アルマス)がとにかく可愛い。予告編のときから既にその色気ある姿には惚れていたが、いざ本編を観てみたら、その背伸びしている感じがまぁ可愛らしいのなんの。ほんの少しの出番ではあったが、それに反して大きなインパクトがあった。

また前作で一目惚れをしてしまったレア・セドゥ演ずるマドレーヌは、今作でもなお美しかった。なるほど『スペクター』での方が美しく見えたが、しかしやはり今作でもお綺麗。冒頭から見られる脚はいやに生々しかった。
ちなみに彼女へ感情移入する度合いが前作に比してまゝ強かったのだが、これはもしかすると彼女と私、或いはボンドの距離感がいよいよ縮まったからなのかもしれない。

ボンドガールの印象が強すぎて云々書いてしまったが、無論それだけではない。
ボンドのアクションは当然格好良い。Mと和合し共に立ち向かう展開には胸が熱くなる。他にもQやMI6の面々との絡みなど。とかく心躍る要素に満ち満ちた最高の物語だった。


何かや誰かを守る者こそ、最も美しい。
「ブルーの目よ」
「知ってる。僕の目だ」
初の碧眼ジェームズ・ボンドの締め括りとしてこれ以上ない結末。その輝かしい目は、なによりも美しかった。