悪魔祓いのドキュメンタリーと聞けば観に行かないわけがない。
見てみたいけど中々見れない、そんな世界を見せてくれるのがドキュメンタリーの醍醐味。
題材はとても面白いんだけど、映画の出来としては多分そこまですごくない。
映像の断片を羅列しただけという印象が強く、全体的にまとまりが無いように感じた。
ただ、中身は最高に面白いよね。
イタリアの皆々様よ、お前らは妖怪ウォッチを体現しているな。
何か起きるとすぐ「取り憑かれている！！！」と騒ぎ、よくよく聞けばそこまで深刻な状況ではない。
子供が学校に行かないだとか、下らない恋愛の悩みとか。
みんながみんな教会をお悩み相談室か何かと勘違いしていて、神父もいい加減な年なんだからお前らよく考えろ！と。
でも、そんな中でも本気で苦しんでいる人もいて、集団お祓いのシーンなんて壮絶だった。
人によっては悪魔が自分の中に入り込んでいる状態を気に入ってお祓いできない人もいるそうで、そんな兆しのある女の子も現れたり、悪魔が取れそうで取れない女性や周りの理解を得られず居場所の無い男性もいたりとその症状も千差万別。
現在悪魔祓い師の数が急増しているという。
需要が高まっているからと言うけれど、それは本当に悪魔の仕業で起きているもの？
ストレスや感情のはけ口にしている風潮があるのであれば、現代人はどこまで脆く卑怯なのかと、その無責任さに唖然とする。
