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ママレード・ボーイのsingerのレビュー・感想・評価

ママレード・ボーイ(2018年製作の映画)
3.3
吉住渉っていうと、ずーっと、ずーっと昔、
妹が読んでた「りぼん」を時々借りて読んでたりしてたので、知ってる原作者なんですが、
80年代の少女漫画を、今更映画化されてもなぁと。
しかも、それをいい歳したオヤジが楽しめるのかなぁと疑問に思いつつ、鑑賞しました。

結果、意外とイケてしまったなぁという感じです。
結構ありえない人物関係の物語ながら、なかなか楽しみながら観る事が出来ました。
まあ、毎度の漫画原作にありがちな、後半強引に纏めに掛かる部分はありましたが、
最後まで、ドキドキしながら観れたんで、
なんかちょっと少女の感性が、ここに来て少し芽生えてしまったりしてるのかなぁと。
そんな風に思えるくらい、わりと楽しんで観れたので良かったです。

加えて良かったのが、吉沢亮。
こないだ観た、「リバーズ・エッジ」の好演が印象に残ってたので、
こういうラブロマンスでは、どんな演技を見せてくれるのかと期待してたのですが、
チャラチャラした感じもなかったし、斜に構えた一面を持ちつつも、一本筋の通った男らしい演技が印象的でした。
後、作品中、窓や空から差し込む陽光で、いちいち眩いばかりに輝いているような存在感を放っていて、
ヴィジュアルの美しさは本当に、最近の俳優の中では抜きん出ていると思いましたね。

桜井日奈子は、まぁ可愛らしかったけど、ちょっと吉沢亮に食われてしまっている感じでした。
後、二人の両親を演じた4人、筒井道隆、谷原章介、檀れい、中山美穂も、
ちょっと豪華過ぎて勿体ない気もしましたね。

これだけのキャストが揃ってるんなら、映画だけじゃなく、
大人同士の関係も含めて、連続ドラマでじっくりと見て行きたかったですね。
ラストシーンの後も、もうしばらくこの不思議な家族関係を楽しみたいなぁと思ったし、
この映画の中では、その長い物語の、ほんの一部分だけを観たという印象でした。
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