ああ、色々と勿体ない・・。

日本人制作陣がきちんと噛んでるハリウッドホラーだけあって、日本でしっかり全編ロケ撮影しているし（東京と栃木を結ぶ東武鉄道の特急スペーシアまで登場ｗ）、日本人役は全員日本人キャスト、オーバーに日本テイストを押し出すこともなく中盤までいい流れだったんだけどなあ。

栃木県の山奥にあると設定されている呪われた寺のお堂も、これ本当に存在するなら絶対心霊スポットだろ？と思わせるリアルに荒廃した雰囲気も抜群にいい。作り物感有り有りだけど、狐と人間が交わったような彫像も、なかなかの迫力。

雰囲気自体は凄く良いだけに、クライマックスで展開される肝心のホラー描写と来たら・・。クリーチャーや霊の登場の仕方や造形も、少なくともホラーファンとしては物足りないし、何と言っても、結果、何が何だったのかよく分からないというエンディングを迎えるという致命傷。

さすがに78分は短すぎる。一体、何が起こった？製作費が撮影途中で足りなくなったとか？？

竹中直人はムダ遣いどころか、他のキャスティングと比べて一人だけ明らかに浮いちゃっててマイナス要素。

個人的に、一番のツッコミどころは、民宿の一間でカップルとその友人が川の字に並んで就寝する最中に、カップル、友人の目を気にせず性行為なんて普通始めるか？しかも、隠れてこっそりでもなくスタンディングスタイルで・・！！このシーンカットして、ちゃんとしたヲチを見せてよ。

日本観光に来た外国人がお寺にお参りに行ったら、ついうっかり呪われちゃった系オカルトホラー。

こちらも未体験ゾーンで公開されたホラー映画。海外映画だけど、栃木ロケという変わった作品です。日本人俳優も出ますよ♫

あらすじ…
寺の写真を撮るために、主人公は彼氏と幼馴染（男）の3人で日本に観光にやってきた。寺の写真を撮りたくて古本屋で参考になりそうな本を漁ってたら、古臭い本に寺の絵が書かれていた。その寺をどうしても撮りたくなった主人公たちは、色んな人に「やめといた方が良い」と言われたけど行ってみることにして…。

Jホラーの魅力を頑張って演出しようと思ったんでしょうけど、残念ながら全然表現できてないポンコツホラー。Jホラーの皮を被った良くある海外ホラーって感じでした。

佇まいが古臭くて、いかにも何かありそうな古書店とか、老人ばかりの村とか民宿とか、他所者に愛想が無い排他的な村人と、それとは逆に人懐っこい男の子とか。日本的な「何か出そう」な異空間へと誘われて行くような空間演出はそこそこあるし、目玉くり抜かれた少年とか、子供が大量に失踪したりといった過去の不吉な出来事で今後の展開を期待させるムードの醸成はあったのですが、そういう邦画ホラーの上辺だけをなぞってるだけで、その背後にある根っこを描けていないから、ゾッとするような恐怖には繋がっていかない。

それと登場人物たちが悪い意味でドライな上にアホなせいでイマイチ伝わってこないってのもあると思うんですよね。邦画的恐怖演出は日本人だからこそ響く部分が多いと思います。日本特有の文化や土壌を利用することで、恐怖を感じさせるわけなので。だから、恐怖を感じる役が外国人というところが恐怖の伝達の邪魔をする。醸成された恐怖感が、恐怖対象と観客の間に外国人を挟むことで、途中で途切れてしまい観客までうまく伝わってこない。

そして、せっかくばら撒いた不気味なピースもそれぞれが相互に結びつかないまま。結びつけることで一歩進んだ恐怖感を与えることができるはずなのに。Jホラー特有の意味不明なクライマックスを演出したかったのかもしれませんが、履き違えてるように思います。

あとどうでも良いことですが、そもそも女1人とその彼氏、そして幼馴染の男の3人で良く海外旅行なんてできたよね。案の定、彼氏と幼馴染ギクシャクしてるし。本作では、幼馴染が日本語できるという一応の言い訳は用意してるけど、それでも…ねぇ。彼氏と幼馴染は今回が初対面なんだから、絶対揉めるでしょうよ。

• #ホラー映画と怖い映画
• #ホラー怖い系2018公開

ホラー映画としての評価は低い点数を付けざるを得ませんが、個人的には大好きです‼️
太ももは無かったけど……( ˘-з-)

オープニングも好きですし、日本の風景に外人という構図も大好き‼️
片コトの日本語を喋る外人が微笑ましくて好き‼️
そして、日本っていい国だなぁと改めて気付かされる美しい景観。
眠らない大都会の夜と、闇・静寂しかない田舎の山奥の夜。
この対比が好き‼️
個人的な『好き』が一杯堪能できて、そこは大満足でした🎵

が……
冒頭記述の通り、ホラー映画としてはイマイチでしたねぇ(ﾉД`)
これは"限りなくホラーに近いサスペンススリラー"の位置付けでいいと思います。

ヘタに"憑きもの"の怖さや化け物"の不気味さを取り入れたことが
「ねぇ、こんなのが日本人は怖いんだよね？世界中の人はどう？コリャ怖いよね？ね？怖いでしょ？」
と言わんばかりの安っぽさに成り下がっていて、そこんとこが個人的に残念。
でも雰囲気は好きですよ🎵
太ももは無かったけど……( ˘-з-)

オチはある程度の予想が付く流れで、それはまだいいのですが、あの 終わり方がなんとも……(ll๐ ₃ ๐)
竹中直人さんは大好きですが、今作ではもうひと頑張りしてほしかったかな。
もっと上手く演じれたはずだろうに……(´Д｀)

思うにこの映画、日本人と外国人とで、鑑賞中・鑑賞後の感じ方が全然違うものになるんでしょうね(๑•ั็ω•็ั๑)