やまぞう

海を駆けるのやまぞうのレビュー・感想・評価

海を駆ける(2018年製作の映画)
4.0
深田晃司監督作品は、「淵に立つ」もそうなんだゲド、説明的な事を殆どしないので、観た後は、誰か解説してくれい!という気分になるんだよなぁ。

"解るより、感じろ"とゆーコトですか。

地震災害の爪痕が残るインドネシアの海岸に倒れていた、無駄にカッコいい男 ラウ(ディーン・フジオカ)が起こす数々の不思議な出来事。
彼は一体何者なのか...

無邪気に微笑みながら、いろいろな超常現象を起こすラウも不思議だが、
それを目の当たりにしても
「ラウって何者なんだろーねー。」
「そだねー。どこから来たんだろーねー。」
「ま、いっか。」
とか、普通に受け入れる人達の方が不思議過ぎる。

自然災害は、善悪や罪と罰の概念とは無関係に、街や家を破壊し、人の命を奪ってゆく不条理な現象である。

その一方で、自然は人間はじめ生きる者に恩恵を与えもする。

海から来た男は、その自然の象徴なのではなかろーか。

と、深田ワールドに煙に巻かれながら思った。
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