まりぃくりすてぃ

テイク・エブリイ・ウェーブのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

4.7
映画ありの休日しか最近持たず波待ちとも恋とも(泣)もう一年半以上ご無沙汰な私、ビッグウェイヴに軌道修正させてもらおうかしら(?)とコレ鑑賞。終わるの23時すぎっていうレイトショー(ヒューマントラストシネマ渋谷)。人少ないけど、見回せば横乗り系とおぼしき(もろにコンガリ肌だったりする)客ばかり。当然ね。。。

それで、私らが波乗りを始める理由って、「カッコよさげだから」または「家族や友人がやってたから」がほぼ十割。日本ではそうなのよ。続ける理由は「キモチいいから」と「もっと上手くなりたいから」。永く続けた理由となると「これが人生だから」・・そんなとこだろう。
しかし! レイアード・ハミルトンが波乗りを始めた理由は、「ハワイで育った子供時代、白人だからいつもいつもハワイ地元人の子供たちにいじめられ、見返してやろうと思ったらコレぐらいしか選ぶものがなかった」。こんな理由が本場の本場の70年代に存在し、のちに彼こそが世界一のサーファーになっちゃったんだから、、、、ドキュメンタリーとしてのその前半部には首ごと引っ張られそうに集中させられる。前髪サラサラブロンドのずいぶんな美少年だし。
教師ら大人たちからも問題児扱いされ、教室での売り言葉に買い言葉で「石鹸食べた」ところとか! 美少年なのにっ!
世界一さんであるレイアードを何だかとっても等身大に感じ取れて、それに上手くっても前半ではまだ普通のサーフィンしてるし、とにかく正解映画感、強し。ファッションモデルやったとこにもラヴラヴ。えっ、ブルック・シールズとのカラミ?

『ビッグ・ウェンズデー』なんていうB級映画から、もしも殴り合いやくだらないキタナラシイ人間たちを全部取っ払って本来必要な海だけを提示してくれればこうなったんだろうな。ドキュでも劇映画でも結局どっちでもいいんよ、サーフィン物は。
でも、さすがに後半、大波・大波・大波・大波・大波をこれでもかッと突きつけられて、(とっくに失礼な等身大感は消失してますけど)レイアードが雲の上の人すぎて、トウインとか支柱とかも私自身と関係なさすぎで、そんなスケールのでかすぎに付いていけなさすぎるような、言葉をただただ呑み込んで夏カクテルで乾杯したいような、、、、、


帰りのエスカレーター下りながら「海行かなきゃ。海行かなきゃ」って足踏みするぐらい昂ってた(けども、朝3時起きぐらいしなきゃオンショアしかないだろうし、めんどくさいや。秋まで待とうっと)。。。。