♪ 時が流れ いずれ僕が ただの灰になっても
嘆かないで Father
これはコメディ…なのかな。
コメディ…なんでしょうねえ。
ゲハゲハと笑うタイプじゃあなくて、家族で“ほっこり”するタイプ。たぶん、その辺りを狙ったんでしょう。
でも、ホラーとファミリー向けコメディって相性が悪い組み合わせだと思うんです。見た目や雰囲気が不気味くらいなら良いんですが、本作はガチ。「呪われた子」と呼ばれるルーカスは、マジで人を呪います。
その結果、学校の先生は窓から飛び降ります。
ピエロは身体に火がついて全身火傷です。
いやぁ。全然、笑えないんですけどー。「他人の不幸は蜜の味」とか言うレベルじゃあないんですけどー。
ちなみに本作の監督さんはイーライ・クレイグ。
ホラーコメディの傑作『タッカーとデイル』を仕上げた御方でした。そりゃあ、不謹慎寄りの笑いに偏るわけですな。あの作品もギリギリでしたもんね。
ただ、あの作品には「リア充死ね」という“ひがみ根性”が透けて見えましたので。大半の男性が抱く想いを代弁したと思えば許容範囲内だったんです。
でも、本作の被害者たちには“落ち度”がありません。“やっつけ仕事”的でも良いので、ヒドイ目に遭う理由が欲しかったところです。
勿論、理由があれば許される話ではありませんが「良心の塊」と呼ばれる僕にとっては色々と厳しいのも事実なんです。
まあ、そんなわけで。
「呪われた子」の義父となった主人公が振り回される新感覚コメディ（新感覚というフレーズは誉め言葉じゃあないと思う方に一票）。期待値低めで臨むことをオススメします。しかし、義父になる大変さについてはキッチリと描けていたと思いますので、中途半端な覚悟で子連れ女性と結婚してはいけない…と学べるかもしれません。
最後に余談として。
遂にNETFLIXデビューです！
NETFLIXでしか観ることが出来ない作品で面白いものがあれば教えてください。よろしくお願いします。
