109mania

プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードの109maniaのレビュー・感想・評価

4.5
 美しいプラハの街並み、衣装、装飾。音楽そして恋愛事情。それらがしっかりと盛り込まれ、自分好みの映画だった。
 男と女がすぐに恋に落ちてしまう。この時代のこの階級の人はそんなものだったのかもしれないが、モーツァルトとスザンナの「不義の恋」はイヤな感じはなく応援したくなる。
 一緒に迎えた朝のちょっぴり切ない会話のシーンや、その後の演奏会本番の、指揮者とソリストとしての絡み(言葉は交わしてないが、目線と演奏による対話)のシーンがお気に入り。幸せの絶頂だったに違いない。それが本当に上手く描けていた。
 不朽の名作「アマデウス」を最初に見たのは高校生の時だったと思うが、それから約30年、また素晴らしい映画に出会った気がする。
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